日本エネルギー会議

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追い出される太陽光と風力

  原発の再稼働により不安定な太陽光と風力が系統から追い出されようとしている。 既に九州電力など6つの電力会社ではその受け入れ枠は満杯に近づいている。こうした状況から、北海道電力は一定規模以上のメガソーラーは蓄電池を併設することを系統接続の条件にするようになった。
 余った太陽光や風力による電力が系統から追い出され、行き場を失うとどうなるのか。太陽光などの事業者は発電しても売れなくなるが、それでは採算が取れなくなるので他の方法を考えなくてはならず、このことが技術や運営面での進歩を促す可能性がある。電力会社の方でもこの際、太陽光や風力の電力が安く買えるのであれば、火力発電を止めてでもそれらを買うことを検討するだろう。
 不安定な太陽光や風力の電気が余った場合の対策として考えられるのが、電気を貯めることとその場で使うことの二つだ。

(1) 電気を貯める
 最も一般的なのが蓄電池で、最近はリチウムイオン電池が主流だが、大容量の場合はナトリウム硫黄電池がある。蓄電池は他にも多くの種類があり、盛んに研究開発がされている。電気自動車が普及すれば、駐車している自動車のバッテリーを一時的な貯蔵先として活用することも考えられる。
 この他に超伝導を使ったフライホイール、圧縮空気にしてタンクに貯蔵する方式、水素を製造して貯蔵する方式も開発が続けられている。小型の揚水式水力発電もあると思うがこれはまだ実例を聞いたことがない。
 
(2) その場で使う 
 工場など近場での自家消費にまわす、エコキュートで温水をつくるのは深夜電力によっているがそれに代わって余剰電力で温水をつくる。これに似た発想だが余剰電力で製氷をして冷房用の冷風をつくるのに使う方式が考えられるが、これもまだ実例を聞いたことがない。余剰は捨ててしまうことに比べれば質は悪い電力とはいえ、相当安く使える電力であり用途はさまざま考えられる。
 水素を製造して貯蔵する方式もその水素で発電するのではなく、水素を直接水素自動車に使えばその場で使うことと同じである。

 「必要は発明の母」というが、追い出されれば、いろいろ工夫してどこかに逃げ込む
しかない。こういう流れが一番自然で合理的に思える。

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