日本エネルギー会議

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もう戻らない

 双葉郡の各町は一部の避難区域解除をきっかけに復興と住民の帰還を懸命に進めている。見通しについては誰もが腫れものに触るように言及を避けているが、避難から6年半が経過し住民の多くがすでに避難先などに移住を決めてしまい、半数以上の住民の帰還は絶望的と言わざるを得ない。
 福島大学うつくしまふくしま未来支援センターが双葉郡の各世帯に対して今年2月に行った調査結果の概要が手元にあるが、それによれば、住民が現在暮らしている住居は川内村など早期に避難区域解除を行った町村を除いて、半数以上は新たに購入した持ち家や新たに契約した賃貸住宅であり、いまでも仮設住宅で暮らしている住民は少数派だ。

       双葉郡の住民は今どこに住んでいるか(2017年2月現在)

 解除が遅れた町村では住民がしびれを切らして避難先などに家を確保することが多かったことが分かる一方、解除が遅れたことで世帯に対する賠償金(精神的損害と不動産)の額が家を新築出来るだけ大きくなったこともあるようだ。
 震災時に暮らしていた家の状況も、川内村では44.6%が問題なく居住可としたのに対して、他の町村は9.8~20.8%となっている。川内村が早期に避難指示を解除されたのに対して他の町村は避難が長引いたことで、長期間空家にしたために傷みが激しくなってしまったと考えられる。
 これも帰還して元の家に暮らすことをためらわせ避難先での新築に向かわせた要因と考えられる。
 避難が長引けば、それだけ帰還する世帯が少なくなるという、当たり前のことが証明されようとしている。  

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