日本エネルギー会議

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コスキン エン ハポン

 10月7日から三日間、福島県川俣町の中央公民館は朝から真夜中まで南米音楽のコンサートが行われ熱気につつまれたた。舞台には学生サークルなど若い人が多く、客席は地元の高齢者が多いが、ともにフォルクローレ(南米のアンデスの民族音楽)の情熱的なリズムとケーナという縦笛の哀愁を帯びたメロディーに酔いしれた。
 正式にはコスキン・エン・ハポン第43回全日本フォルクローレフェスティバルと題したものであるが、毎年10日間にわたってフォルクローレ音楽祭が催されているアルゼンチンの避暑地コスキン市にちなんでいる。
 川俣町の愛好家が1975年に全国から出場者を募ってスタートさせたのが始まり。今年は全国から180もの団体が参加している。他に道の駅など町の三ヶ所に特設ステージもあって演奏が行われている。会場前にはテントが張られ、ケーナや太鼓などの楽器や舞台用の南米の衣装なども愛好家向けに売られている。
 川俣町の歴史は古く、奈良興福寺の荘園として繁栄し江戸時代には幕府御用達の絹織物の産地であったが、東北新幹線福島駅からバスで45分の山間部にあり、太平洋岸の相馬市などからも遠く交通はかなり不便なところだ。福島第一原発の事故の際には、放射性物質が大量に飛散した方向にあり、川俣町の山木屋地区は今年3月末に1156人(548世帯)が避難を解除されている。

 避難区域となった福島県の町村では、解除後にマラソン大会、盆踊り、コンサートなど地域の行事が復活しているが、大会の事務局によれば川俣町のコスキン・エン・ハポンは原発事故のあった2011年にも開催されたということだ。原発事故にも負けない強さが福島県にはある。

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