日本エネルギー会議

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日馬富士vs貴ノ岩

 今日こそトップニュースは違う問題だろうとニュースショーを見ると、その期待は裏切られ、日馬富士の暴行問題を延々と報じている。新聞、テレビ、週刊誌など報道陣の延労働時間も大変なものだ。
 トランプ大統領がエルサレムにアメリカ大使館を移すというニュースより日馬富士問題が上にくるというメディアの感覚は視聴率至上主義以外のなにものでもない。報道番組の看板を下ろしてもらいたいくらいだ。
 問題は八角理事長と貴乃花親方の根深い対立の方向に発展しそうだが、モンゴル人力士の中では最も知的なものを感じさせた日馬富士が、酒席であったことや貴の岩の態度が悪かったとはいえ、あのような暴力を振るったことは驚きだ。人は思いもかけない行動を突然に行うのだ。その時、本人でも思いもしなかった感情が起きたことは、引退の記者会見の日馬富士の表情から察することが出来る。
 原発では、常時1000人ほどの人が働いている。また、定期検査ともなればその倍以上が入構する。運転員や工事関係者など中央制御室やその周辺に立ち入り出来る人数もある程度いる。日馬富士の例を考えると、そのような場所で突然、破壊行為が行われる可能性がないとは思えなくなる。
 かつてロシアの原発を視察した際に、特別のカウンセリングルームがあり、心理学の専門家が常駐していた。理由を聞くと、都会から遠く離れた地で交替勤務をする若者の心のケアをする必要があるのだと答えた。
 また、寒いところゆえ、アルコール中毒になる人も多いらしい。私自身も敦賀原発に勤務していた頃、街から遠く半島の先にある原発近くの独身寮で、冬季に新入社員がうつ病にならないよう気配りをしなくてはならなかった。
 福島第一原発の事故後はテロ対策で入構する作業者の事前チェックが強化されたと聞いているが、機器の構造などをよく知っている社員など内部の精神面も気をつける必要がある。板門店の脱北兵士の事例からすれば、原発の警備に当たる人のこともノーマークというわけにはいかない。
 乗客の命を預かる運輸機関や武器を扱う自衛隊、警察、劇薬劇物を扱う事業などでも関係者の苦労は大変なものがあると推察される。今大企業で次々に起きている不祥事とは違い、個人的な側面が強いが、事故が起きてしまうとやはり管理の問題となる。
 もうひとつこの騒ぎで気になることは、貴の岩が貴乃花親方に囲われてしまい、まったく本人がどう思っているかわからないことだ。貴乃花親方の都合で貴の岩が人としての存在を失っている。安倍昭恵夫人付のノンキャリアがイタリア大使館に異動になったように官庁や企業など組織においても組織を守るために箝口令が敷かれ、やった本人がどこかに匿われてしまう。神隠しは現代でも行われているのだ。   

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