日本エネルギー会議

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誤解を招く表現 日本語死ね!

 モスフードサービスは先月中旬に韓国のモスバーガーの店舗で使っていたトレーマットに誤解を招く表現があったとして、公式SNSなどを通じてお詫びを掲載した。同社によれば合弁会社のモスバーガーコリアが運営する店舗のトレーマットに「安心してお召し上りください。モスバーガーコリアは日本産の食材を使用しておりません」と韓国語で書かれていた。このトレーマットの写真がツイッターで拡散し、日本国内で批判が高まった。このマットを作成した背景には韓国が福島第一原発の事故以降、日本産食材の一部を輸入規制していることがある。
 気になったことがもう一つある。モスフードサービス社がお詫びのなかで、「誤解を招く表現があった」としたことだ。いったい何が誤解なのかわからない。誤解があったなどといかにも見た人たちが誤ったような表現でおもしろくない。「不適切だった」「間違いだった」「傷つけてしまった」と素直に詫びるべきで、いかにも自分たちはそれほど悪くなかったと言いたげで見苦しい。
 今月に入ってからも、加計学園の加計理事長が会見し学部新設を巡り理事長と安倍晋三首相が面会したと愛媛県や今治市に説明をしたとされる学園の事務局長について「事が前に進まず、勇み足で誤解を招くようなことを申し上げた」と述べた。これも明らかに日本語の使い方を間違っている。事務局長は会議の席上、愛媛県や今治市に対して「虚偽の説明」をしたのであり「誤解を招くような」発言ではなかったはずだ。思えば安倍政権は問題を指摘されると、「丁寧な説明をする」と言いながら、いつまでも納得のいかない説明を繰り返し、「丁寧な説明」という日本語を殺してしまった。国語は「美しい日本」の骨格であり、その意味を意図的に変えてしまっては国語が壊れ、国が滅んでしまう。魚は頭から腐るというが、政治家も高級官僚もモスフードサービスも加計理事長も「誤解を招いた」とお詫びをしてなんら恥じるところがなくなってしまった。安倍首相の責任は重大だ。
 安倍首相が世論調査の度に支持しない理由のトップが「人柄が信頼出来ない」であることについて「一度持たれた印象はなかなか消えない」と嘆いたようだが、日本語を殺し続ける首相に国民が呆れているからだろう。原子力の推進のためには日本原子力産業協会の今井会長の言うように「信頼が一番大切」だ。原子力の関係者は万が一にも「誤解招く表現があった」などと言い訳をして国民の信頼を損なうようなことがあってはならない。

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