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アライグマの檻の謎

月曜日、これが今年最後の一時立ち入りと思いながら、富岡町の帰還困難区域の自宅に行った。今、暮らしている須賀川市から高速道路を使ってもドアツードアで2時間はかかる。避難してから8歳も年をとったので、だんだん運転がきつくなっている。帰還困難区域内の道路は除染土運搬のダンプカーがひっきりなしに通っていた。12月初旬にしては暖かい日だったのが救いで、まだ一部のもみじは紅葉したまま葉を落としていなかった。

家の内外は特段変わりがなかったが、玄関の柱にアライグマの檻と書いた紙が貼られ、縁側のすぐ下にアライグマを捕獲するための小型の檻が置かれていた。いままで猪用の大きな檻は庭に2箇所設置されていたが、アライグマ用は初めてである。今回は雑草も蔦も生えていないので、前回の立ち入りでやり残した植木の高いところを高枝鋏で整枝した。

翌日、富岡町役場の産業振興課に電話をして「アライグマの檻を設置すると聞いていなかったがアライグマの被害が出ているのか」とたずねたが、電話口に出た担当者は野生動物駆除のことはわからず、役場の別のセクションに環境省から富岡町に応援に来ている人がいるのでと電話を回された。返事は「アライグマの檻は知らない」とのこと。暫くして「あれは霞ヶ関がやったのでは」と言い出した。よく解っている職員が戻ったら折り返し電話するということで終わってしまった。当日中にわかったことは、檻は環境省の自然環境局野生生物課が、外注業者に檻を置かせたということだった。町役場の内部、それに環境省の本省と現場事務所などの間の情報共有が出来ていないことがわかった。

後日、担当者(環境省から富岡町に応援に来ている方)からメールで詳しい状況が知らされた。それによれば、
1.
一連の仕事はここが帰還困難区域であるため、富岡町ではなく環境省の担当区域であり、環境省自然環境局野生生物課が行っている。既に避難が解除された区域は富岡町が担当。
2.
縁側のアライグマ用の檻(正式には箱わなと呼ぶ)はアライグマが猪用の仕掛けの餌を盗んでしまうので、(猪用の檻は目が荒く、アライグマは餌を取った後すり抜けてしまう)邪魔されないようにアライグマの捕獲をするために設置した。
3.
何故、猪用の檻と離れた場所に置いたかといえば、アライグマは居場所として家の中に入ろうとする性質があり、玄関の柱にアライグマと思われる爪痕があったので、あえて縁側近くに設置した。
4.
北村邸の周りを確認したが、家のつくりがしっかりしていて穴がないこと、門に面した所の柱を除けば爪跡なども見られないこと、中の障子紙が引き裂かれた様子が見られないこと等から、アライグマやハクビシンは家の中に侵入されてはいないと思われる。
5.
北村邸では、先月に猪1頭、また今月5日に猪1頭が檻で捕獲した。

アライグマの檻の謎は解けたが、役所間の情報共有が進んでいないことと、猪はまだまだたくさんいて、庭に置いてある檻も実際に機能していることもわかった。

アライグマ檻の表示

アライグマ用檻(箱わな)

猪用檻

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