日本エネルギー会議

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ポテンシャルで考える

ポテンシャルとは潜在する、あるいは可能性としての力という意味で、「人が持つ能力」「将来への可能性」で使われることがほとんどだ。ウェブに出ていた記事によれば、ポテンシャルが高い人の性格的特徴は
1. 思考力がある、2. 計画力がある、3. 行動力がある、4. 観察力がある、5. 分析力がある、6. 責任感がある、7. 向上心がある、8. 積極的である、9. 社交的で顔が広い、10. 努力家である、11. 好奇心旺盛、12. チャレンジ精神旺盛、13. ポジティブ思考、14. 失敗から学べる、15. 知識が広い、16. 自己肯定感が高い、17. 素直、18. 運の良さがある、19. 人の繋がりを大切にする 20. コミュニケーション能力が高い
と、されているが、こんな性格の人ならば、必ずや成功するだろう。自分で自分や友人のポテンシャルを測定してみるのも一興だ。

ポテンシャルは対象を褒める時、または期待する時に使うのが普通だが、「この市場はポテンシャルを秘めているから、今後も注力していこう」「こんどの蓄電池はポテンシャルが高い」などと、人だけではなくマーケットや新たな発明品などにも使用されるようだ。エネルギー関連では、「東北地方の風力発電のポテンシャルは高い」というように使う。

新たな使い方として「災害のポテンシャル」はどうだろうか。もともと物理では、ポテンシャルを位置のエネルギーのように、物理的な場が、物体に潜在的に与える働きを言うから、あながち誤用ではなさそうだ。災害のポテンシャルについて考える必要があるのではないかと私が思ったのは、福島第一原発の事故の際に、菅総理から依頼された近藤原子力委員会委員長が「最悪シナリオ」なるものを作成したと知った時だ。近藤委員長は福島第一原発の事故で4号機のプールに保管中の使用済み核燃料が溶けたら東日本が住めなくなるとが試算した。驚くべき災害ポテンシャルと言わねばならない。そうであるとすると、複数の原発を並べて配置することは互いに影響し合うことで災害ポテンシャルが高くなると思った。周辺に撒き散らした放射能は8年経ってもまだ完全に除染出来ず、帰還出来ない住民がいるなどはポテンシャルの大きさを表している。

化学工場や火力発電所の爆発、三峡ダムの決壊などいろいろなポテンシャルを考え、また比較する、発生確率と合わせて考えてみることは、巨大な設備や産業を開発する際に必要なことではないか。そこで発生するエネルギーの大きさが有用性にも被害規模にも比例する。電源の優劣を比較する場合、「経済性」「安全性」「環境影響」「資源量」「安定性」など従来の項目に、この「災害ポテンシャル」を加えることも必要だと思う。

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