日本エネルギー会議

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先鋭化する温暖化懸念(4)

今住んでいる家が安全でなくなる現象が次々と起きている。それは山火事、洪水、強風、竜巻、土砂崩れ、高潮などいずれも温暖化を原因とする異常気象によるものだ。温暖化により大気中の水蒸気はこのところずっと増加傾向が続いており、それが近年の豪雨が多くなっている根本原因である。


日本域における夏季(6~8 月)平均した850hPa気圧面の比湿(空気1kg 当たりに含まれる水蒸気量、1981~2010 年平均を100%とした値)の経年変化

ただ、こうして家を失うことはいままでにも各地で起きており、その頻度や規模が大きなものとなっているにせよ、人々が背後に温暖化を特別に意識するまではならない。そのために学者やメディアがしっかりと「今まで起きていた自然災害とは違うものだ」ということ、これからはますます酷くなることを「人々を不安に陥れる」ことに躊躇せずに伝える必要がある。

「心配させてはいけない」「扇動するべきではない」という心遣いは今まであらゆるところで行われてきた。アテンダントが飛行機の乗客に緊急脱出の説明をするとき、医者が患者に病状について伝えるとき、電力会社が原発の地元住民に安全性を語るとき、政府が赤字財政を続けるときなどに行われてきた。年金問題に対する政権の対応もそのひとつだろう。

温暖化についても経済成長や人々の生活レベル維持などに遠慮してきた感がある。この点、最近の気象庁やメディアには「命を守る行動を」などの文言も登場し、改善の兆しが見える。温暖化のリスクについては矮小も誇張もせずにはっきりということが大切だ。

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