日本エネルギー会議

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暴発リスク

ロシア北部アルハンゲリスク州の海軍実験場で8日に起きた爆発事故は、原子力を推進力とする新型ミサイルの実験中に起きた可能性が濃厚になったと共同通信が伝えた。ミサイルは原子力ロケットだと思われ、周辺では放射線レベル上昇の情報があったが、22日にはプーチン大統領はレベル上昇の恐れを否定した。いずれにしても物騒な話だが、ロシアという国の情報隠蔽体質も変わっていないようだ。

核保有国と認定されている以外の北朝鮮などへの核拡散の現状は目を覆いたくなる。核を持たない日本としては安閑としてはいられない気もするが、今回のロシアの事故を聞くと、核を持っている国も事故による暴発リスク、敵国からの核拠点への攻撃、テロやハッカーによる攻撃を受けるなどのリスクを抱えており、非保有国よりもリスクが高いのではないかと思う。また、敵国との核やロケットの開発競争もあるため、その財政負担も果てしないものだ。そのための国民の負担も大きく、その分国民生活は向上しない。

巨大な破壊力を持つ兵器、猛烈なスピードを持つ飛翔体、燃料や原材料の大量備蓄、大容量のエネルギー輸送ラインや送電線、世界中に張り巡らされた複雑怪奇なシステムなど、万一事故などで破壊されれば国全体に被害が及ぶものは、そのパワーと同様のリスクがあるということを再認識するべきである。日本のように核ミサイルもないままでいることは、国際情勢からすると一見無謀のようにも思えるが、少なくとも暴発のリスクからは逃れることが出来ている。
富や権力の集中は気をつけなくてはいけないが、物理的なパワーについても集中することには大きなリスクがあることを認識するべきだ。

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