日本エネルギー会議

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エスニック・ジョーク

「救命ボートにて」は他の国から見たステレオタイプを面白おかしく扱ったエスニック・ジョークだ。

豪華客船が沈没して、多国籍の人々が、救命ボートに乗った。しかし定員オーバーで、男の人たちに降りてもらわないと沈んでしまう。そこで、船長はアメリカ人に対しては、「あなたはここでヒーローになれる」と言い、イギリス人に対して「あなたは紳士だ」と言い、ドイツ人に対しては「あなたは、飛び込まなくてはならない、それがルールだ」と説得した。
日本人に対しては「あなた、飛び込まなくていいんですか?ほかの男の人は、みんな飛び込みましたよ」と言った。すると日本人は、左右を見渡すと慌てて海に飛び込んだ。(中国人と韓国人には何と言ったか、自分で考えてください)

温暖化防止、海洋汚染、自然保護、伝染病の予防、核物質の管理、武器の禁輸、漁獲高の制限などを見ていても、日本人は一旦決まった国際的な約束事を誠実に守ろうとする。無理をしてでも孤立を避けようとする傾向は、第二次世界大戦前に国際連盟を脱退し、ABCD包囲網の経済制裁に苦しめられた経験が身にしみているからなのだろうか。さらに戦後の日本人は、何でも世界のお手本になろうとする気持ちが強い。だから、総理大臣が「原発再稼働の条件として世界で最も厳しい規制基準をクリアすること」と言う。

最近、あまりのことについに我慢できず、国際捕鯨委員会から脱退する事例があったが、まだレアケースだ。韓国政府に対する日本政府の対応など、欧米諸国からすれば、何故日本はそんなに甘いのだろうと思われているらしい。福島の産物に対する輸入規制など見ていると、諸外国は他国にはとことん厳しく当たるのが当たり前のようだ。

原発事故時の住民の避難基準や廃炉で出た放射性廃棄物の裾切り基準(放射性廃棄物と一般産業廃棄物の境)など、日本は国際的に決められている基準をはるかに超えた厳しい基準を独自に採用し、そのために人々に大きな負担を強い、国としても損失を出し続けている。

「救命ボートにて」をヒントに考えついたのだが、処理に困っている福島第一原発のトリチウム汚染水、放射性廃棄物、あるいは改造工事の許認可について、「他の国ではこうしていますよ」と実際の処理事例を示すことで、日本人が心理的ハードルを超えやすくなるのではないか。海外の事例を示すことはすでにやっていると言う人がいるかもしれないが、一回や二回ではやったうちには入らない。

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