日本エネルギー会議

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先鋭化する温暖化懸念(23)

アメリカのトランプ大統領をはじめ、世界には温暖化を否定し「地球はこれから氷河期に入る」という人々がいる。トランプ大統領に言わせれば温暖化が大変だと騒ぎ立てる連中のやっていることの狙いは金儲けだ。温暖化を否定する人々の主張は、次のようなものだ。
・地球は誕生してから46億年も経っており、もっと長いスパンでデータを見るべきである。図1のように産業革命以降に気温の上昇傾向が続いているとしても、それはスパンが短すぎる。図2で、5000年間のスパンで地球上の気温を見れば現在は5番目の氷河期の入口だということがわかる。
・ここ数百年気温が上がり続けているとしてもそれは大きな低下トレンドの中の小さな凸凹の一つに過ぎない。図2の右端だけを捉えて騒ぐべきではない。
図1

図2

ここからは反論である。
昨年は猛暑や干ばつが北半球で起き、今年の冬には南半球でも猛暑と干ばつが起きている。さらに海水温が上昇することで異常気象が増加しているのを見ていると、このまま50年後100年後には地球上は人類が住めないような環境になって行くと考えるのが順当ではないか。5000年スパンで考えて、100年より先には氷河期が本格化しようとも、これからの100年で人類は絶滅してしまうのではないか。

地球はこれまでに何回もの氷河期があり、巨大隕石の衝突やカルデラ火山の噴火による生物の絶滅を経験してきているのは確かであるが、今回は人工的な温暖化によって絶滅すると考えてもおかしくない。おそらく地球では初めての生物による気候変動だろう。

地球の大きさから考えると地球のまわりの大気の層が極めて薄いものであるように、人類の生息可能な大気の温度や湿度、風の強さ、雨量などは許容できる範囲がごく小さなものである。それらが温暖化によるかよらないかは別にしても、近年の気象データは明らかに人類の生息可能範囲を逸脱しそうな傾向を示している。500年,1000年後にベネチアが年間を通して水没しないようになっていても、そのころ人類は絶滅危惧になっているのでベネチアの地を訪れる人はいない。

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