日本エネルギー会議

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国家の一大事

昨今はパンデミックになりそうな新型コロナウイルスでもちきりだが、流行の峠を越したら、国家の一大事として他にもどんなことがあるのか考えておくべきである。日本の場合、オウム真理教のサリン事件、阪神淡路大震災、東日本大震災・原発事故と繰り返す危機に現場は必死の対応をし、鎮まるとそれで終わってしまう。日本ではいつも根本的見直しが不徹底で終わるのは何故だろうか。今回もまたチャンスを見逃し、先送りしそうな気がする。

日本人には想像力の乏しさがあるのではないか。福島第一原発の事故以前に、満杯の燃料プールが干上がってメルトダウンすることなど原子力の関係者は誰も考えたことはなかったはず。事故が起きてから政府から依頼されて当時の原子力委員長が最悪の事態を考えて避難しなければならない範囲を検討したと言われている。

最近、三菱電機にハッカーが侵入して重要な情報が持ち去られたという事件があったが、もしもいま、ハッカーがインフラ破壊攻撃をしてくればどうするのだ。昔、「大工殺すにゃ刃物はいらぬ。雨の三日も降ればよい」と言われていたが、今は「東京潰すにゃミサイルいらぬ。送電網断ちゃ一日と持たぬ」だ。出来るだけ早く、それぞれの分野で最大最悪を考えて持ち寄るべきだ。対応策はそれからでよい。

危機は 「瞬時に起こりうるもの」「長期にわたって続き止められないもの」の二つに分けられる。前者の例として巨大地震と巨大津波、巨大隕石落下、カルデラ火山の大爆発による溶岩直撃と降灰、核ミサイル(最近、ウェーブライダーというとんでもなく高速のものが開発されたようだ)、細菌兵器、化学兵器、レーザー砲、電磁波による通信遮断などの兵器を使った戦争・内乱やテロ。より強力なウイルスによるパンデミック、スーパー台風の首都圏直撃。ハッカーによるインフラシステムやミサイルシステムへの攻撃あるいは誤作動。原発のメルトダウンや爆発さえ実績から考えるとその被害は少なく思えてくる。

後者の例として、異常気象の常態化、繰り返す高潮、地盤沈下、止まらない人口減少・少子高齢化、害獣・害虫の異常繁殖、輸入しているエネルギー資源の途絶、干ばつによる水不足、難民の大量襲来などが考えられる。こうしたものが組み合わさるとさらにたちが悪い。何があるかはSF作家に任せないで真剣に検討しておくべきだが、政府がこっそりやっているふりだけして、実際には組織的計画的には何もやっていないとしたら、それが一番のリスクかもしれない。

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