日本エネルギー会議

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ハイブリッドなエネルギー基地

原発の建設には広い敷地が必要で、さらにその敷地周辺に監視区域という緩衝地帯を設けて住居などを建てないように制限をしている。再生可能エネルギーであるメガソーラーは原発や火力発電所並みの広い敷地を必要とし、風力発電も大型の風車を設置するための広い敷地を必要としている。日射量や年間の平均風速の条件もある。ソーラーの反射光や風車の騒音は地域住民からの苦情のもとになっている。

我が国のように国土が狭い場合は貴重な土地を十分に活かした電源立地が筆要だ。そこで考えられるのは異なる電源を同じ敷地内に併せて設置するハイブリッドなエネルギー基地である。土地の買収費、道路・送電線の建設費、蓄電池や監視機器の設置費用、運用管理費も共通になり一石二鳥だ。同じ敷地でなくとも、近くにあれば運用管理費や道路・送電線の建設費が合理化出来る。それぞれの電源の効率が若干低くても経済的にはハイブリッドの効果で補える。少なくとも土地代が浮く。組み合わせはいろいろ考えられる。

・風力発電所にメガソーラーを併設する。逆にメガソーラーの敷地内に風力発電装置を点在させても良い。メガソーラーは農業とのソーラーシェアリングをすることも可能である。これらの方法は徐々に普及し始めている。日本では平均の風速が2メートル/秒しかないため、この程度の微風でも動く風車の開発が進んでいる。これを使うことで、必ずしも風力発電に適した場所でないメガソーラーの敷地内でも発電が可能となる。風は夜間でも吹くので再生可能エネルギー基地からの発電がゼロになる確率が下がる。

・水力発電所のダム湖にフロートを浮かべてそこにソーラーパネルを設置する。あるいはダム湖を囲む山の斜面にソーラーパネルを設置する。既に池などでは行われているが、ダム湖は未開発である。出来れば相当の発電量になるはずだ。

・原発の構内にメガソーラーや風力発電を併設することが考えられる。例えば稼働中の原発であれば蓄電池併設により第三の非常用電源として使うことも出来る。また、低レベルの廃棄物置き場の地表部分にメガソーラーを設置してはどうか。

福岡県北九州市の港湾エリアには風力発電設備と太陽光発電設備を併設した「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」が今年5月に完成した。また、先年、青森県の下北半島を訪れたが、ウラン濃縮工場・再処理工場・放射性廃棄物貯蔵施設、リサイクル燃料貯蔵施設、風力発電所、石油備蓄基地があって見事なハイブリッドエネルギー基地となっていた。

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