日本エネルギー会議

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たかをくくる

 たか(高)をくくるとはその程度を安易に予測すること、昔は数量の単位を高と呼んだからだと辞典に出ている。
たいしたことはないと侮る意味になったのは、戦国時代に戦う相手の領地の石高を計算して勝敗を予測したからだ。  大津波が来るのは千年に一度、すぐに来るわけではないし、大地震もそこで再び起きるとは限らないと、
東電の幹部がたかをくくったことが福島第一原発の事故原因に挙げられている。
 現役の頃、日本原電は使用済燃料の輸送を重量物運搬専門の中堅クラスの会社に発注していたが、
何故大手を使わないのかと資材部長に尋ねたことがある。部長は即座に「大手はたまにポカをやらかす。
だから小さい運輸会社を使う」と返答した。続けてそれはどのようなことかと尋ねると「燃料輸送に失敗は許されない。 小さな会社は事故など起こしたら会社が無くなってしまうから必死にやる。だが、大手の社員は、そんな意識が
希薄だからポカをやる可能性が高い」との答えがあった。
 後年、アメリカに原発の運営方法を調査に行った際も、原発を一、二基運用している小さな電力会社がいくつも
あり、その会社の雰囲気は大手の電力とは異り、表面的には立派な設備があるわけではないが、社員のやることに  懸命さが感じられ細やかな気配りがあった。今週、「鶴瓶の家族に乾杯」で県大会代表になった9人しかいない
少年ソフトボールチームが紹介されていた。コミュニケーションもよく、ひとりひとりが全力プレーをしているからだろう。
 東電のように大企業になると、会社は潰れることがないとの考えが役員はじめ全社員に浸透している。
少しぐらいダメージがあっても船が沈むことは無いと考えてしまう。それがたかをくくることにつながったと思われる。
石高の高かった東電はいまでも潰れてはいない。

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