日本エネルギー会議

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何故、福島に来るべきか

 昨日、安倍総理大臣が組閣後三日目で福島を訪問し、福島第一原発と川内村を視察した。南相馬市や飯館村も毎日のように誰かが訪問したというニュースが届いている。一方、チェルノブイリでは観光目的の見学ツアーが盛んになっているらしい。そんな風になってしまえば、福島の人々の気持ちはさらに傷つくのではないかと心配になる。
 福島を訪れる目的は唯一つ。原発事故のもたらすものがどのようなものであるかということを実感として理解してもらうことだ。過酷事故は起こらないものとして、国は保安規定に盛り込まず、電力会社も十分な備えを怠ってきた。東京電力は地震や津波の専門家の警告にもかかわらず、すぐに対策に取り掛からなかった。原発事故が起きればどのようなことになるのかを本当に理解はしていなかったからだ。
 もし3.11以前に、福島第一原発の事故の結果を知っていたら、原子力安全・保安院長も、東京電力の会長も、原発を止めてでも対策を急がせたに違いない。地元住民も原発に乗り込んで運転を止めさせただろう。そのぐらい原発災害の現場は説得力を持っている。
 その時も、今でも、原発災害の何であるかを知ることから始まり、そしてどのようにすれば原発災害を再発させないように出来るかを考えることから始まり原子力開発を進めていけば、はじめて世の中に受け入れられる原発が作れるというものだ。それには不幸な事故現場、被災現場を自分の目で見るしかない。

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