日本エネルギー会議

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ドリームチーム

 野球のワールドベースボールクラシック日本代表チーム、サッカーワールドカップの日本代表などドリームチームはスポーツの世界だけではない。三大疾病や難病に罹ったら、日本一の名医に最高のスタッフをつけたドリーム医療チームで手術を受けたいと誰もが思うはずだ。
 福島第一原発の事故を経験した者としては、万一原発が重大事故を起こしたら、今回のようなドタバタでなく、原子炉の理論、危機管理、現場対応能力まで日本で最も優れたメンバーによるドリームチームに対応してもらわねばならないと考える。原発が存続する限り、ドリームチームの必要性はなくならない。
 ドリームチームのメンバーは、それぞれの専門知識や技能が求められるが、肝心なのは経験だ。平和な日本では修羅場をくぐった人材はそう多くは存在しないが、ドリームチームのリーダーは、ぜひそうした経験者になってもらいたい。幸か不幸か日本にはまだJОCの臨界事故、福島第一原発の事故などの経験者がいる。
 このチームのミッションは原子炉を安全な状態まで誘導し、事故が拡大しないようにすることに絞る必要がある。現在共用中の原発など現存施設の内容について熟知している人でないと使えない。そうでない人を入れても、その時点から勉強というのでは現場で対応に当たる人たちの役に立たないことが、先の福島第一原発の事故でわかった。
 ドリームチームのメンバーは、炉型毎につくることが理想であり、運転やメンテナンスのOBが中心となるが、常に現場の最新情報に接していることが大切だ。図面や手順書と同じでちょっと古ければ使えない。OBといっても現役に近い存在でなくてはならない。図面だけでなくシミュレータなども遠隔で自由に使えるようにしておきたい。事故発生後に現場の状況を素早く判断出来るようにチェックリストなども作成しておいたほうがよい。
 申し訳ないが、ドリームチームの方々は絶えず一定人数を拘束させて頂くことになる。対応中の外乱を防ぐためにもスーポークスマンも準備した方が良い。月に一回程度の訓練も欠かせない。ドリームチームのメンバーに選ばれることは、オールスター選手のように現役の憧れとなるような仕組みを作れないか。
このドリームチームが、夢で終わってしまっては洒落にもならない。

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