日本エネルギー会議

  • 設立趣旨
  • お問合せ

明るいニュース

東京で桜が咲き始めるとともに、福島第一原発の問題に関して現地でも最近明るいニュースが聞こえてくるようになった。

2月末には、今まで東京方面から乗ると広野で降りなくてはいけなかった常磐高速道路が、除染終了による富岡インター再開で、直接富岡町まで行けるようになった。そこから大熊町双葉町へ、あるいは川内村、都路へと県道がつながっている。いわき市から富岡町までは廃炉と除染関係者とで渋滞する国道6号線と二本のルートが出来た。

平成27年度中に富岡インターからの高速道路は、避難区域の真っ只中を通過して南相馬市へ、さらにそこから宮城県の山元までは今年中につながってしまうので、東京から太平洋岸を走る仙台までの高速道路の全線開通となる。福島など東北の復興のために、これは当面、無料化するべきだ。

各町村では、避難解除準備区域が次々と解除される見通しで、除染やインフラの復旧という住民帰還の条件整備に弾みがつきそうだ。復興公営住宅も避難4年目にして、ようやく入居がはじまる。除染にともなう放射性廃棄物中間貯蔵施設の場所も大熊町と双葉町の二箇所に集約が決まり、地権者との交渉にステージが移っている。ながらく手がつけられなかった富岡町以北の本格除染も帰還困難区域を除いて新年度から3年計画で正式にスタートする。

楢葉町の沖合には世界最大級の浮体式風力発電装置1号機が発電を開始しており、富岡町の工業団地にシャープがメガソーラーを設置、売上の一部を町の復興に回す計画も近く着工する。

福島第一原発構内では、相変わらずの汚染水関連のゴタゴタは続いているものの、本日、漁協が地下水のバイパス放流を了承したので、一つの障害が取り除かれた。構内には作業者のための厚生棟が建設されることになり、大熊町の原発から離れた地区には従業員100人の大型の給食施設の着工が決まった。ここで弁当を作って第一原発構内に配達する。作業員の被ばく低減対策として、東京電力は来年度末までに構内(除く原発建屋周辺)の空間線量を毎時5マイクロシーベルト以下にするとともに、全面マスクエリアの縮小も行う予定だ。

とかく評判の悪かった多層構造の末端企業に対する指導も強化し、4月以降は社会保険を掛けない下請企業は排除するとしている。いわき市に避難していた富岡労働基準監督署は、昨日、広野町に臨時事務所を開設、除染作業や廃炉作業に当たっている企業に労働法令違反がないか監督指導を始める。今まで除染関連企業の実に6割に法令違反があったが、これで改善が進むことが期待される。

ここにきて今まで紙の上の計画だったものが、具体化し始めており、遅きに失したものもあるが、それらが次へのステップにつながる期待が膨らんできた。 

長期避難で、関連死が災害死を上回るという暗いニュースもあるが、三寒四温、季節とともに少しづつ現地は良い方に向かっている。

  • データベース室
  • エネルギーとは?
  • 世界と日本のエネルギー
  • 原子力の論点
  • 放射線と健康
Facebook Twitter