日本エネルギー会議

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福島県の変身ぶり

福島県知事選挙は、民主党が推薦する候補である内堀副知事を知事選の敗北を避けたい自民、公明が相乗りすることとなった。党本部は県連の抵抗を押し切っても、県知事選の敗北だけはしたくなかったようだ。内堀氏は福島県内の全原発の廃炉を求める佐藤知事の政策をそのまま受け継ぐことになりそうで、これで原発の争点化も巧みに避けられそうだ。

最近、福島県内のニュースでは、再生可能エネルギーが盛んに登場する。郡山市に再生可能エネルギーの研究所が開設され、メガソーラーも県内に数多く建設あるいは計画されている。どの市町村もメガソーラーの誘致計画を持っており、昨日の新聞も「相馬にメガソーラー第四弾」との見出しが踊っている。福島第二原発の目と鼻の先、楢葉町の沖合に、世界でも最大級の浮体式洋上風力発電所が建設中だ。

先日、上京した際に中央線の高架から杉並から国立までの町並みを見たが、屋根にソーラーを設置している家はほとんどなかった。低層の住宅が一面に広がって、メガソーラーどころかミドルソーラーも出来る可能性はないように思えた。これに対して、現在住んでいる須賀川市やその周辺を車で走ると、新築の家を中心にソーラーを上げている民家が数多く見られる。また、事業所の敷地や、ちょっとした空き地にソーラーパネルが並べられているのをよく見かける。 

そうした印象を裏付けるデータを、最近「itmedia」というサイトで知った。全国の都道府県別の再生可能エネルギー設備容量では、今のところ福島県はまだ上位ではないが、今年はソーラーの増加によって固定価格買取制度の認定容量でこれまで1位だった鹿児島県を抜いて全国1位になっている。
認定容量が大きい都道府県トップ10

2014年5月末。単位:kW)表はitmedia HPより

これらが実際に完成する数年後には、原発大国であった福島県が、再生可能エネルギーの発電容量で全国トップのソーラー大国に変身する可能性がある。  

もっとも、400万キロワットが原発4基分に相当するなどと言うつもりはない。ソーラーの稼働率は10パーセント程度だから、実力としては全部合わせても、たかだか福島第一原発1号機に相当するものでしかなく、その出力も不安定なものだ。

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