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川内村の商業施設

昨日は富岡町の自宅に一時立ち入りした。桜はすっかり終わって新緑が目立つ。立派なキジが悠々と庭を歩いている。15年前に庭を造った時に購入した株立ちの大きな雑木はブナやカツラを除いてほとんど枯れそうだ。代わりに元気なのがモミジ、ナナカマド、ヤマオトコなど。中でもモミジは数年前に植えた10数本が大きく成長して日陰を作り、次第に周囲の小さな木を枯らしている。驚いたのは先月植えたばかりの高さ1メートルばかりの枝垂れ桜の苗がなくなっていたことだ。よく見ると猪が掘り返して遠くに転がっていた。植え付ける時に肥料を土に混ぜたのがいけなかった。猪に肥料の匂いを嗅ぎつけて掘られてしまったようだ。2本だけは見つけて植え直した。猪の繁殖と被害は予想以上のものがある。農業再開どころか帰還にはまず猪の駆除が条件となる。
 通常、避難先の須賀川市までの帰り道は常磐道の富岡インターを経由するが、今回はあえて川内村経由の県道を通るルートとした。福島第一原発の事故当時、マイカーで避難した道であり5年ぶりの通行となる。対向車はたまにトラックがくる程度、約20分で川内村の中心部に到着。そこは村役場、温泉施設「かわうちの湯」、郵便局などがある地区だ。この区域に新たに出来たファミリーマートを中心とした商業施設に立ち寄った。
施設はYo-tashi(用足し)という名称で、中にはコンビニ、クリーニング店、薬局、食事処があり、無料の休憩施設、綺麗なトイレがある。福島第一原発の事故前は、村にはデイリーヤマザキ、農協の直売所などがあったが今はやっていない。食事が出来る場所は蕎麦屋、ラーメン屋が営業を再開している。川内村はほとんどが区域解除され、住民約2700人は帰還可能な状態であるが住民の帰還率は現在6割程度だ。さらなる帰還を促すためにもこの商業施設が効果を発揮することが期待されている。











川内村にできたコンビニと商店の複合施設は写真のとおりコンビニはファミリーマートプラスで最新のもの。年中無休で6時から22時まで営業し、コンビニ商品のほか生鮮食料品、惣菜、酒もおいてある。ATМもある。品揃えが素晴らしく都会のコンビニより良いくらいの内容だ。これが出来たので、もともとあった店は営業再開してもコンビニには勝てそうもない。

駐車場を見ると利用客のほとんどは外から来た作業者のようだ。車のナンバーも県内だけではない。川内村は除染も終わっているので、地元の作業員かは疑問だ。浜通りと中通りを結ぶ県道沿いにあるため通過する人にとって唯一の商業施設だ。コンビニの店員によれば、村の住民もたまには来るが、車がなければ来ることが出来ないので、何人かで乗り合わせて来るようだ。商品の宅配は今のところ行っていない。食事処は埼玉から来た業者が寿司を中心としたメニューで商売をしている。昼を過ぎた頃に入って食べてみたが、内容はスーパーで売っている寿司パックのようなものだった。以前、村には「川泰」という唯一の寿司屋があって美味いと評判だったが、営業再開後に体調を崩して今は休業している。

川内村から小野町方面への道は九十九折だったが、現在、山を削って立派な道路を作っているところで一部はすでに使用出来る。これが全線開通すれば交通の便はずっとよくなり、浜通りと中通りに挟まれた山間部はずっと暮らしやすくなるはずで、将来は観光にも役立ちそうだ。

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